スレート屋根の寿命は20年?劣化症状6つと適切なメンテナンス方法を解説

無駄な出費を抑えたいと考えている家主の方は、築10年以上経ったスレート屋根のメンテナンス時期が気になる、家のことを大切にしたいと考えているのではないでしょうか?
そこでこの記事では、スレート屋根の寿命や劣化症状、適切なメンテナンス方法、費用について解説していきます。
この記事を参考にして、ぜひ安心して適切なタイミングでメンテナンスを行い、家の資産価値を守り、安心安全に暮らしてくださいね。
 

□スレート屋根の寿命と劣化症状

 
スレート屋根は、セメントを主成分とするため、経年劣化は避けられません。
一般的に、スレート屋根の寿命は20~30年程度と言われています。
しかし、適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばすことは可能です。
 

1: 色褪せ

 
スレート屋根の塗装は、紫外線や雨風によって徐々に劣化していきます。
そのため、築5~7年ほどで色褪せが目立ちはじめ、スレート自体が水を吸収しやすくなるサインです。
 

2: コケの繁殖

 
スレート屋根にコケが生えるのは、防水効果が低下し、水分が浸透しやすくなっている証拠です。
築7~10年ほどで、特に日当たりの悪い北面に多く見られます。
コケはスレートを腐食させるため、放置すると屋根の寿命を縮めてしまいます。
 

3: ひび割れ

 
スレートは水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮を繰り返します。
この繰り返しによって、スレートにひび割れが発生することがあります。
ひび割れは雨水の浸入経路となり、雨漏りの原因となるため、早めの対応が必要です。
 

4: 欠け

 
スレートは衝撃に弱く、台風や雹などの影響で欠けてしまうことがあります。
欠けた部分は雨水が浸入しやすく、雨漏りの原因となるだけでなく、スレートの劣化を早めます。
 

5: 反り

 
スレートが水分を吸収しすぎると、反ってしまうことがあります。
反りは見た目の悪さだけでなく、雨水の排水不良や雨漏りの原因となるため、放置しないようにしましょう。
 

6: 棟板金の釘が抜ける

 
棟板金は、屋根の頂上部分に取り付けられる金属板で、雨水の侵入を防ぐ役割を果たしています。
棟板金の釘が抜けてしまうと、雨水が侵入し、屋根材を腐らせる原因となります。
 

□スレート屋根のメンテナンス方法

 
スレート屋根のメンテナンスには、塗装、カバー工事、葺き替え工事の3種類があります。
それぞれの方法の特徴や費用、適した状況などを見ていきましょう。
 

1: 塗装

 
スレート屋根の塗装は、最も一般的なメンテナンス方法です。
既存の塗装を剥がし、新しい塗料を塗ることで、防水性を回復し、美観を維持することができます。
塗装は、色褪せやコケの繁殖などの軽度の劣化症状に有効です。
 

2: カバー工事

 
カバー工事は、既存のスレート屋根の上に新しいスレート屋根を重ねて葺く工事です。
塗装では対応できない、ひび割れや欠けなどの症状がある場合に適しています。
また、断熱性や遮音性を向上させる効果もあります。
 

3: 葺き替え工事

 
葺き替え工事は、既存のスレート屋根を完全に撤去し、新しいスレート屋根に葺き替える工事です。
雨漏りや腐食など、深刻な劣化症状がある場合に適しています。
費用は最も高額ですが、屋根の寿命を長く保つことができます。
 

□まとめ

 
スレート屋根の寿命は20~30年程度ですが、適切なメンテナンスを行うことで寿命を延ばすことができます。
劣化症状には色褪せ、コケの繁殖、ひび割れ、欠け、反りなどがあります。
メンテナンス方法には、塗装、カバー工事、葺き替え工事の3種類があり、それぞれの状況に合わせて適切な方法を選択する必要があります。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、スレート屋根の寿命を長く保ち、安心安全に暮らすことができます。
2024年11月11日